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10月3日(日)、ISUサーフィンサーキットの最終戦「日立カップ」が日立市河原子北浜海岸で開催された。天候は曇りで海岸には、北東のオンショアが吹き付けていたが、波のサイズは腹からセットで頭ほどあり、コンテストには申し分の無いコンディションだった。最終戦とあって見応えのある戦いが随所に展開された。特にチャレンジクラスのレベルアップには素直に驚きを表現したい。今年、このクラスは、林良澄滝、篠本雅矢、植田仁、斉藤竜司たちを中心とし展開されたが他にも今後が期待される若手がひしめいている。最終戦を観ていたが、このクラスで勝利するには高度なスキルが要求されるレベルまで引き上げられている。最終戦は、篠本が優勝し、林が2位となった。また、今シーズン2度優勝した林が年間チャンピオンとなった。ロングボード・メンクラスは、皆川次郎が前大会に続き優勝、2位には橋本理が入った。シーズン後半は絶好調を維持した皆川だったが、前半戦のポイント不足がたたり、僅か5ポイントの差で年間チャンピオンに手が届かなかった。実力が認められているだけに、来年は頂点を目指して欲しい。年間チャンピオンの座には、丸山浩紀が着いた。オープン参加のショートボード・ウーメンクラスは、接戦の末、瀧田紀子が優勝、2位は照沼みずきとなった。オープンクラスも、かなりのレベルアップが感じられた。最終戦は、岩崎圭介が優勝、2位は米川宏晃、3位は関俊哉と続いた。米川と関は、全戦ともファイナルに進出し、このクラスでは抜きん出た実力を証明した。彼ら以外にも、テクニックとスピードを兼ね備えた数名の選手が目に付いた。安定感さえ身に付ければ、上のクラスでも互角に戦える要素は十分にある。
注目のスペシャルクラスは、白熱した試合展開の末、スピードとパワーを見せ付けた鈴木智喜が優勝した。2位は太田友貴、3位は岩淵優太、4位は太田弥生という結果になった。また、今シーズン3度の優勝を飾った鈴木が、他をことごとく圧倒しグランドチャンピオンの座に着いた。年間ランキングでは、高校生の太田(弥)が2位、岩淵が4位と大いに健闘した。2010年度のISUサーフィンサーキットは、すべて終了した。振り返ってみて感じたことは、昨年に比べ、かなりレベルアップしていることだ。世界のサーフィンのライディング技術が向上していく現在、ISUのツアーに参戦する選手たちのライディング技術もそれに共鳴するかのように、確かに進歩していると感じている。来年は、どんなサーフィンが見られるのかと思うと今から期待が膨らんでしまう。本当に楽しみだ。これからやって来る寒い冬を乗り越え、また来春、大会会場で元気で再会できることを祈っている。最後になってしまったが、ISU大会関係者には、「ありがとう」と言いたい。(Reported it Masaaki Ishige)
スペシャルクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 鈴木智喜 | 水木サーフ | |
第ニ位 | 大田友貴 | エピック | |
第三位 | 岩渕優太 | 水木サーフ | |
第四位 | 大田弥生 | エピック |
オープンクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 岩崎圭介 | ネスト | |
第ニ位 | 米川宏晃 | イエローサンズ | |
第三位 | 関俊哉 | TFサーフ | |
第四位 | 舘野友宏 | カッチャンブラザーズ |
チャレンジクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 篠本雅矢 | 水木サーフ | |
第ニ位 | 林良澄竜 | イエローサンズ | |
第三位 | 斉藤竜司 | 水木サーフ | |
第四位 | 植田仁 | TFサーフ |
ロング・メンクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 皆川次郎 | ウェーブダンス | |
第ニ位 | 橋本理 | ホワイトキャップス | |
第三位 | 小松崎大蔵 | イエローサンズ | |
第四位 | 神谷誠 | 水木サーフ |
ショートガールズクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 滝田紀子 | カッチャンブラザーズ | |
第ニ位 | 照沼みづき | 水木サーフ | |
第三位 | 稲見久美子 | ファンタジーアイランド | |
第四位 | 安西みずき | ハリー | |
第五位 | 松永麻美 | サンサーフ | |
第六位 | 鈴木菜津美 | 水木サーフ |