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10月9日(日)、日立市河原子海岸北浜でISUサーフィンサーキットの最終戦となる日立カップサーフィン大会が開催された。秋らしい好天気のもと、大会には200人に近い選手がエントリーし、会場は大いに盛り上がった。弱いオンショアの吹く中、大会は膝から腰の極端なスモールウエーブで開始されたが、ヒートが進行するに伴いセットで胸から肩ほどまで波はサイズアップしていった。波もコンスタントにブレークして、まずまずのコンディションの中、コンテストは予定通り進められて行った。 コンテストは最終戦とあって、各クラスとも白熱した好ゲームが展開された。ロングボードウーメンクラスは、テクニックを見せつけた遠藤夕子が優勝した。バックサイドのフローターは強く印象に残った。また、年間チャンピオンの座も手中にした。2位には稲見久美子が入った。ロングボードメンクラスは、照沼秀敏が圧倒的な強さで優勝した。昨シーズン後半あたりから照沼に匹敵するライバルは皆無といったところか。当然、年間チャンピオンにも輝いた。毎回のコンテストで違うヒーローが出現するチャレンジクラスは興味深いステージだ。今回は小学生の雲井悠真が優勝しニューヒーローとなったが、2位の益子祥太郎のパフォーマンスも印象的だった。また、庭山滋代も女子ながら3位と健闘した。尚、年間チャンピオンの座は益子が獲得した。激戦のオープンクラスは、リップライディングが冴えた小沼賢太郎が混戦を抜け出し頂点に立った。2位は、日進月歩の成長を見せる林良澄竜となった。年間チャンピオンには年間を通して安定したパフォーマンスの林が即いた。
メンエベントのスペシャルクラスでは、著しい十代のサーファーの台頭を感じた。ファイナリストは4名中3名が高校生の大森海南人と野田修成、それに19歳の岩淵優太という十代の選手で占められた。これを迎え討ったのが地元20代のローカル大江良太。ファイナリスト4名の壮絶な戦いに勝利したのは、縦の動きが冴えた岩淵だった。岩淵は既にプロサーファー転向が決定しており、彼自身のアマチュア最終戦となっていたが、それを優勝という最高の形で締めくくることができた。2位は、試合巧者の大江、3位はスタイリッシュなサーフィンの大森(海)、4位は初めての大舞台に立った野田と続いた。とにかく、レベルの高い見応えのあるファイナルの一戦だった。また、今年度のグランドチャンピオンの座には大江が着いた。大江は全日本選手権も制している。今期のISUサーフィンサーキットは、東日本大震災の影響を考慮して僅か2戦となった。だが、例年にもまして質の高い内容だった。それは、言うまでも無くスペシャルクラスがハイレベルを維持しているばかりでなく、底辺であるチャレンジクラスのレベルアップを感じさせられたからだ。このサーキットは、確実にアマチュアの育成に有意義であることを実証している。最期に、このサーキットから今年、プロサーファーとなって巣立っていった井上達貴、岩淵優太、太田弥生を祝福すると共に、彼らが輝かしい未来を掴み取ることを期待したい。 (Reported it Masaaki Ishige)
スペシャルクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 岩淵優太 | 水木サーフ | |
第ニ位 | 大江良太 | 水木サーフ | |
第三位 | 大森海南人 | サンサーフ | |
第四位 | 野田修成 | イエローサンズ |
オープンクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 小沼賢太郎 | ネスト | |
第ニ位 | 林良澄竜 | イエローサンズ | |
第三位 | 杉山潤 | フリーセッション | |
第四位 | 佐藤功二 | デバイス |
チャレンジクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 雲井悠真 | イエローサンズ | |
第ニ位 | 益子祥太郎 | サンサーフ | |
第三位 | 庭山滋代 | ダフニー | |
第四位 | 圷智宏 | サンサーフ |
ロング・メンクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 照沼秀敏 | 水木サーフ | |
第ニ位 | 川面圭 | ネスト | |
第三位 | 佐藤裕宣 | DEED | |
第四位 | 三浦基 | サンサーフ |
ロング・ウーメンクラス・ファイナリスト | |||
RANK | NAME | TEAM | |
第一位 | 稲見久美子 | ネスト | |
第ニ位 | 遠藤夕子 | 3℃ | |
第三位 | 城内光 | MOST | |
第四位 | 篠塚沙絵子 | ホーム |