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7月20日(日)、日立カップサーフィン大会が河原子海岸北浜で開催された。日立市長杯として創設されたこの大会は、日立カップと名称を変え実に今回で30回目を迎えた。県内のサーフィン大会の中でも、茨城のサーフィン史を長く見詰めてきた未来に継承される大会と言えよう。
天候は晴れ時々くもり、風は極弱いオンショア、波は腰から頭というエントリーした201名のサーファーたちには、何の問題も無い絶好のコンディションの中で大会は開始された。
ロングウーメンクラスの決勝は、安定した試合運びで終始ヒートを支配した叶多和子が際だち前大会に続き優勝した。よい波を選びロングライディングに結びつけ2位となった鈴木絵美の健闘も光った。
ロングメンクラス決勝では、ベテランの相澤弘之が過去の大会でのうっぷんを晴らすかのような大きなローラーコースターなどのパフォーマンスを見せつけ優勝を掴み取った。皆川次郎は、またしても優勝には手が届かず僅差で2位となった。
チャレンジクラス決勝は、このクラスとしてはレベルの高い試合展開となった。ファイナリスト4名共、それぞれの持ち味を出したグッドライディングの応酬となった。優勝した永山定利が角度のあるリッピングを決めて、他の3名から頭一つ抜け出した。善戦したが永山に僅か及ばなかった草野智一が2位となった。
オープンクラス決勝も見応えのあるハイレベルな試合展開となった。ファイナリスト4名共、スペシャルクラスかと思わせる程の高度なテクニックのサーフィンを披露していた。特に縦の動きには目を見張るものがあった。中でも、優勝した馬場大輔のタイミングの良いリップ・アクションは印象に残った。2位になった根本英祐の縦の動きも良かったが馬場には及ばず2位となった。3位にはスムースな動きの雲井悠真、4位には今後健闘が期待される武藤ひろきが入った。
スペシャルクラスの決勝に進出した4名は、野田修成、渡邊友輝、杉山 洋、千葉の川俣海徳。昨年度チャンピオンの大田友貴は又しても決勝進出を逃した。
終始、完全にヒートを支配し続けた野田が、誰もが認める納得の優勝を果たした。野田はスピードに乗せた走りから、パワフルで大きなサーフィンを展開した。また、ボードコントロールの巧みさも光っていた。この大会で野田は著しい進化を見せつけた。2位の杉山もトリッキーなターン、鋭い角度のリッピングを随所に披露してテクニシャンである自分の存在を示した。3位になった川俣だが、オーソドックスでスタイリッシュな姿勢から繰り出される技は切れ味、また角度も鋭く個人的だが好印象な記憶が残った。ファイナリストの常連である渡邊は4位となってしまったが、決勝のヒートは少々空回りした感じだったが、予選から決勝までトータル的に見ればスピードに乗せた良いサーフィンだった。大会中、調子を維持する難しさを感じたことだろう。
また、プロ・サーファーが出場したエキシビジョン・マッチは大田弥生が優勝、2位は飛田 剛となった。
日立カップ第30回記念大会は無事終了した。私が感心したことは200名以上の参加選手がありながら、難なく平穏に大会を進行させ1日で成就させたた茨城北支部の手腕である。適切な言葉が見つからないが本当に素晴らしいと言える。それぞれに役割を持った関係者の協力と団結、上に立ちコーディネイトする立場からの的確なアイディアとアドバイス。大会は30回を越え、今後も益々充実した大会になって行くことは間違いないだろう。選手たちは、この環境のもとで行われたこの大会に参加できたことを幸せに思い、まずは関係者に感謝する事をお忘れ無く。
さて、次回ISUサーフィンサーキットの第3戦は8月30,31日の大洗カップだ。大洗サンビーチで開催される。ふるってご参加ください。参加選手には日立カップ以上のパフォーマンスを期待しています。
(リポート&PHOTO・石毛正昭)
大会の模様は、WEBアルバムでご覧頂けます。
LONG WOMEN | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 叶多和子 | |
第ニ位 | 鈴木絵美 | |
第三位 | 金田三枝子 | |
第四位 | 高田明日香 |
LONG MEN | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 相澤弘之 | |
第ニ位 | 皆川次郎 | |
第三位 | 佐々木一浩 | |
第四位 | 北澤康敬 |
CHALLENGE | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 永山定利 | |
第ニ位 | 草野智一 | |
第三位 | 小瀧雄大 | |
第四位 | 坂本和也 |
OPEN | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 馬場大輔 | |
第ニ位 | 根本英祐 | |
第三位 | 雲井悠真 | |
第四位 | 武藤ひろき |
SPECIAL | ||
RANK | NAME | |
第一位 | 野田修成 | |
第ニ位 | 杉山 洋 | |
第三位 | 川俣海徳 | |
第四位 | 渡邊友輝 |