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9月10日から12日までの3日間に亘り、大洗水族館前の海岸で「ISU茨城サーフィンクラッシック」が開催された。JPSA公認の国内外のプロ・サーファーが集結した。数えれば今年で15回目となるこの大会は、プロサーキットの中では、波に恵まれた大会として今や名を馳せている。波の無い時期にも係わらず今回もまた、結果的に波に恵まれた大会と言ってよいだろう。大会前の数週間、サーフィンに適した波は皆無といった状況にあったが、大会の開幕に合わせるように波が押し寄せた。同じような状況が、毎回のように繰り返されているこの大会は、今や神がかりの奇跡の大会ではないかと信じて疑わない大会関係者もいるほどだ。
大会第一日目は、セットで頭以上あった波は、日を追うごとにサイズダウンしていき、最終日の三日目は膝程度のサイズまで落ちた。しかし大会には支障が無く無事に予定を消化した。サイズダウンしていく大会とは逆に、出場選手の熱気はヒートを重ねる度に増していき、見ている側にもひしひしと伝わってきた。大会全般では、ベテラン選手と若手選手の対戦が興味深く、事実、多くの見せ場をつくっていた。男子決勝は、準決勝でベテランを退けた椎葉順と大沢伸幸の若手対決となり、椎葉が念願の初優勝を遂げた。女子決勝は、ルーキーの大村奈央と地元の熊倉梨絵の対戦で会場は盛り上がったが大村に勝利の女神が微笑んだ。他の地元勢の結果は、小野嘉夫が3位と健闘し面目を保った。また、エクスプレッションセッションでは、テクニシャンの飛田剛がグッドライディング賞を獲得した。暑かった三日間が終わり、選手、大会関係者、大勢のギャラリーは家路に就き、今は、物寂しさが漂う大会会場の大洗。奇跡的に打ち寄せてくる波と共に来年も開催されるであろう「ISU茨城サーフィンクラッシック」。また、会場でお会いしましょう。 (Reported it Masaaki Ishige)
ファイナリスト男子 | |||
RANK | NAME | 賞金 | |
優勝 | 椎葉順 | 50万円 | |
2位 | 大澤伸幸 | - | |
3位 | 小野嘉夫 ジェイソンシバタ |
- |
ファイナリスト女子 | |||
RANK | NAME | 賞金 | |
優勝 | 大村奈央 | 20万円 | |
2位 | 熊倉梨絵 | - | |
3位 | 植村未来 石井由希子 |
- |
エクスプレション・セション | |||
NAME | 賞金 | ||
ベストパフォーマー | 辻裕次郎 | 15万円 | |
グッドパフォーマー | 中村昭太 飛田剛 |
5万円 |