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I.S.U サーキット 2010年

レポート


茨城県知事杯が、6月17日(日)、東海村豊岡海岸で開催された。1978年から継続されているこの大会は、今年で実に34回目を迎えた。茨城サーフィン史上、もっとも歴史のある大会と言える。
 170名を超えるエントリーにも関わらず、あいにくの降雨の中、午前7時30分、大会はスタートした。波のサイズは腰から胸、セットで肩。風は弱いオフショア。断続的に降る雨の中、大会はA,Bふたつのポイントによって進められていったが,正午前から雨が上がり待望の太陽が顔を出した。しかし、この頃から弱いオンショアの風に変わってしまった。セットの肩サイズの波は来なくなったものの、幸いにも終始、腰から胸のサイズは保っていた。
 ロングボード・ウーメンクラスは、安定したロングライディングを披露した丸山亜希子が大山里美との接戦を制し優勝した。ロングボード・メンクラスは予選から決勝までを通し、小野440が滑らかなマニューバーを描いて他を完全に圧倒して優勝した。2位はノーズライディングが光った田宮信介。チャレンジクラスは混戦であったが、頭ひとつ抜けていた小野瀬曉が前大会に続き優勝し2連覇を遂げた。僅差で小貫ひろみちが続き2位となった。もっともエントリーが多く毎回激戦模様のオープンクラスは、決勝でよい波を得て、それを確実にメークしハイ・スコアーを叩き出した坂本祐介が優勝した。準決勝までは、田中正輝のスピードのあるドライブとスムースなターンに目を引かれたが、決勝まで、その好調さが維持できず、結果的には2位に終わってしまった。このまま成長を遂げれば、将来を嘱望される存在には違いないだろう。3位は斉藤裕、4位は前島慎也となった。スペシャルクラスの準決勝になると、ここまで勝ち進んできた8名による超ハイレベルの戦いとなった。決勝戦を戦えるのは僅か4名のみであるが誰が勝ち上がっても遜色ない素晴らしく印象に残る試合展開であった。スーパーヒートを勝ち抜け決勝に駒を進めたのは、全日本アマ・チャンピオンの大江良太、同じくチャンピオンの沼田将人、世界選手権代表の大森海夏人、ベテランのマスター・オブ・カワラゴ寺門剛という強者たちであった。決勝戦は予想通り、ギャラリーにとっては表彰式の結果発表まで、誰がこのスペシャルクラスを制したのか全く予測がつかないほど、4名共一歩も引かぬ超ハイレベルの白熱した試合展開となった。結果は、大森が優勝、2位が沼田、3位が大江、4位が寺門と発表された。以外にも大森は、ISUサーフィンサーキットのスペシャルクラスでは初優勝であった。「ISUのスペシャルクラスを制する者、『全日本』を制する」と言っても過言では無いほどに、このクラスのレベルの高さを実証した戦いであった。

大会を間近で見ていると、自分のヒート前、出場者の大多数の緊張した様子がうかがえる。いざヒートが始まると、その緊張から一気に解きほぐされ伸び伸びとサーフィンし自分の持ち味を発揮する者。あるいはヒートが始まってもずっと緊張しっぱなしで、能力がありながら、がちがちに固まって本来の力を発揮できない者(これは残念なことだ)。良い結果を得ようとそればかりに集中し,かえってマイナスになっている者。他にも種々様々で千差万別だ。しかし、本来、サーフィンは楽しいもので、海は楽しい所であるはずだ。そのことを各自、頭の片隅においてサーフィンという競技に取り組んでみてはどうだろうか。もしかして、今以上の好結果が付いて来るかも知れない。
 7月は、ふたつの大会が予定されている。7日、8日の両日、大洗水族館周辺で開催される「サーフィンフェスティバル・イン・大洗」と、20日から22日まで河原子で開催される「EAST JAPAN CUP」。是非、参加してください。(写真・レポート 石毛正昭)

その他 PHOTOは こちらから。  ギャラリーは こちらから

スペシャルクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 大森海夏人 -
第ニ位 沼田将人 SUNSET
第三位 大江良太 MST
第四位 寺門剛 MST
オープンクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 坂本祐介 HOLLY
第ニ位 田中正輝 DEED
第三位 斉藤裕 MST
第四位 前島慎也 TF
チャレンジクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 小野瀬暁 YS
第ニ位 小貫ひろみち MST
第三位 阿久津敏孝 ムラサキ
第四位 山口孝典 TF
ロング・メンクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 小野440 SUN
第ニ位 田宮信介 フリースタイル
第三位 川面圭 NEST
第四位 佐滝恵次 MST
ショートガールズクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 丸山亜希子 ファンタジー
第ニ位 大山里美 WOODY
第三位 鈴木絵美 MST
第四位 篠塚沙絵子 HOME

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