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I.S.U サーキット 2012年

レポート


河原子チャレンジ
 2015年ISU茨城サーフィンサーキットの第1戦が日立市河原子海岸北浜で5月24日(日)に開催された。長かったウインターシーズン中に腕を磨いてきたサーファーたちにとっては、このサーキットの開幕が待ち遠しかっただろう。
当日、天候には恵まれたものの波のサイズは膝から腰と極めて小さく、出場するサーファーには、どのように自分のライディングを展開するかという悩みの種となった。風は気にならない南東からの弱いオンショアが一日を通して吹いていた。
  ロングボードウィメンクラスの決勝では、ここ数年の女王、叶多和子がやはり強味を見せて追いすがる金田三枝子、鈴木絵美を振り切り優勝した。昨年までこのクラスは女王の独壇場であったが、今大会接戦であったこのヒートを見る限りでは女王と後続の差はかなり短縮されているようだ。2位は金田、3位は鈴木、4位は渡辺久美子となった。
  ロングボードメンクラスの決勝には川面 圭、皆川次郎、石崎 学、桜井勝彦が進出した。昨年、ファイナリストが各大会ごとにばらついたこのクラスであったが今年はどうか?ヒート開始からリップアクションを意識した石崎が猛チャージして試合終了まで押し切った展開となり優勝した。ただ2位となった皆川のハング5,ハン10のノーズコントロールは巧みさを増していた。ノーズの先端に確かな指の掛かりを見せていた。実力者の川面は少々波に恵まれず3位に止まった。4位には次の大会に期待の桜井勝彦となった。
  チャレンジクラスの決勝は、高宮秀一がこのクラス以上のライディングを披露して優勝した。2位の金子琢磨、3位の国府田学も時折見せるリッピング、スナップバックなどを見るとこのクラスとは思わせないパフォーマンスを見せつけていた。4位は健闘むなしく鈴木涼太となった。最終戦までにはかなりのレベルアップをしてくる、伸びしろの最も大きなこのクラスの今後の成長には期待を寄せるばかりだ。
  オープンクラスの決勝では優勝した桜井亮太が一歩抜きん出ていた。波のブレークに合わせスピードに乗せてからのリッピングはドンぴしゃのタイミングを掴んでいた。今後も考えたクレバーなサーフィンをすればコンテストにおいて良い結果を残せるだろう。本来の調子を掴めていないまま勝ち上がってきた92は、さすがにホームビーチでは強かった。波を知っているというアドバンテージはあるにしても調子の悪い中での2位は今後の弾みとなること間違いなしだ。3位の佐藤宏樹、4位の岡見健一郎は、もう一本のライディングよって順位を上げられるチャンスは十分にあったが、不運なことに悪い波に何度かトライしてしまった。これが下位に終わってしまった原因となったようだ。
  最も注目されているスペシャルクラスの決勝に勝ち上がってきたのは、渡辺友輝、杉山 洋、野田修成、澤村康生の4名。序盤は渡辺のテークオフの度合いがかなり際立っていたが良い波に恵まれない。徐々に澤村、野田の躍動感ある活きの良いライディングが目立ち始める。小波ながら目一杯の大きなラインを心掛け、それをメークする澤村と野田。中盤から終了までまるで二人の一騎打ちという感じとなった。優勝した澤村はレフト、ライトのブレークにたいして伸びやかにリズミカルに対応していた。2位となってしまった野田だが、この小波に悪戦苦闘したのか、ちょっと窮屈なアクションが多少目に付いた。これが勝敗を分けた最大の要因だったように感じた。3位の杉山だが、ヒート中あまり目立っていなかったが、試合巧者の彼らしく一本の飛び切りのリッピングで順位を上げてきたのはさすがだった。4位はこれまでのキャリアから比較すると不満足に終わってしまったファイナリスト常連の渡辺となった。優勝した澤村はまだ高校2年生だが昨年よりさらなる進化を見せていた。それは不規則に崩れてくる波に対してより調和が取れるようになっていたことだ。勿論スピードも増し、技もより切れていたようだ。2位になった野田もひと冬超して一回りスケールアップした姿を見せてくれた。
  今シーズンのISU茨城サーフィンサーキットがスタートして、まさにサーフィンシーズン到来の季節となった。これから夏、秋とシーズンのまっただ中に突入していく。サーフィンは楽しいマリーンスポーツだ。上手くなればなるほど楽しさは増していくものだ。サーフィンが好きならば事情が許す限り我慢しないでどんどんやった方が良いと思う。そして上手くなってください。ただし、どうか他人には迷惑がかからないようにしなくてはなりません。そこのところを慎重に考えながら楽しくサーフィンをしていきましょう。最後になってしまいましたが、この大会を運営してくれたISUサーフィンユニオン、茨城北支部、その他大会関係者には感謝の気持ちを忘れないように、、、、、、、。

(リポート&PHOTO・石毛正昭)

大会の模様は、WEBアルバムでご覧頂けます。  

ロングボードメンクラス
RANK NAME
第一位 石崎学(ロデオ)
第ニ位 皆川次郎(ロデオ)
第三位 川面圭(NEST)
第四位 桜井勝彦(SECRET)
ロングボードウィメンクラス
RANK NAME
第一位 叶多和子(ノーススウェル)
第ニ位 金田三枝子(—)
第三位 鈴木絵美(MST)
第四位 渡辺久美(NEST)
チャレンジクラス
RANK NAME
第一位 高宮秀一(—)
第ニ位 金子琢磨(ウォーターカラーズ)
第三位 国府田学(マカロニサーフ)
第四位 鈴木涼太(ムラサキ)
オープン
RANK NAME
第一位 桜井亮太(UROOTA)
第ニ位 92(MST)
第三位 佐藤宏樹(DEVICE)
第四位 岡見健一郎(ウォーターカラーズ)
スペシャル
RANK NAME
第一位 澤村康生(DEVICE)
第ニ位 野田修成(イエローサンズ)
第三位 杉山洋(NEST)
第四位 渡辺友輝(ファンタジーアイランド)

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