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I.S.U サーキット 2012年

レポート


茨城県知事杯2015 ISU サーフィンサーキット
 今年度のISU茨城サーフィンサーキットの最終戦にあたる第4戦「茨城県知事杯」が10月11日(日)に東海村豊岡海岸(通称クソ下)で開催された。天候は曇り時々小雨、風は無風時々弱い南西のサイドショアでグラッシィな極上な海面状態を一日保った。波はショアブレーク気味だが、サイズは腰から希に肩程ありレフト、ライト共にショルダーが張ってライディングにはまったく支障のないコンディションであった。とにかく、この最終戦後、各クラスの年間チャンピオン、また年間ランキングが決定されることもあって参加選手の熱い気迫が大会会場にいる私たちにも十分に伝わって来た。
  ロングボード・ウイメンクラス決勝は、ファイナリストのこれといった決定的なライディングのない中でヒートが終了したが、そんな中、やはり女王・叶多和子が今回も勝利を掴み取っていた。ヒート全般の印象からしても叶多の優勝には違いないことも事実だった。2位には安藤直子、3位には斉藤エリー、4位には藤ノ木梓と続いた。ISU サーフィンサーキットに3戦参戦し3勝した叶多が当然のごとく年間チャンピオンの座に着いた。
  ロングボード・メンクラスの決勝は、佐々木一浩の縦へのアクションが他の選手を上勝って優勝した。近年このクラスには決定的な選手が現れず来年の佐々木には大きな期待が寄せられる。2位はベテランで安定したライディングの川面 圭、3位には増淵貴志、4位には石崎 学となった。年間チャンピオンは年間2度優勝した佐々木となった。
  チャレンジクラスの決勝は、例年最終戦ともなるとかなりのレベルアップを感じる。今年もそれを感じた。杉村翔悟はヒート序盤から終了まで軽快な動きを保ち圧勝した。まだ完成度こそ高くないものの、縦への意識のあるトライは今後成果となることだろう。2位の倉持裕哉は、年間4戦ですべてポイントを積み重ね年間ランキング3位と大健闘した。2位とは僅差で3位には藤崎洋介、4位には新田大介と続いた。年間チャンピオンの座には、2回の3スターズで優勝した杉村が着いた。
  オープンクラスは、これまで3戦共に優勝者の違う混沌とした戦いが続いていたが、最終戦も新たに阿部昌樹が優勝してまさに戦国時代まっただ中という状況を露わにした。このクラスに参戦する各選手の実力が拮抗しているとも言える現状をまさに見せ付けられた感じだ。優勝した阿部からは、ヒート全般を支配しながら乗りまくった印象を受けた。阿部の圧勝といえるヒートだった。2位の小野瀬暁はインサイドで良い波を拾い、それをメークしていたが優勝には及ばなかった。3位の桑原健太、4位の小沼隆広は良いライディングがもう1本足らなかった。サーキット3戦終了時までランキングトップだった92を最終戦で逆転した桑原が年間チャンピオンに輝いた。しかし現状では、オープンクラスのトップサーファーが上のクラスで戦って結果を出すことは難しいと言える。
  スペシャルクラスの決勝は野田修成と澤村康生の勝敗の行方に注目が集まる。ここまでトップランキングの野田を僅差で追う澤村の対戦はまさに頂上決戦だ。しかし、ヒート開始早々から澤村がいい波を捉え、躍動的なリズムの流れを掴みヒート終了まで突っ走った。両サイドの切れのあるカットバック、フロントサイドのエアーリバースなど、見せるサーフィンを展開した澤村の圧勝と言えるだろう。2位の五来 潤は持ち味の粘りのあるワイプアウトしないサーフィンを最終戦で披露してくれた。ベテランの域に達している五来のコンテストへの執念は、あれをみる限り来年も続きそうだ。3位の野田には納得のいかない決勝戦となってしまったようだ。乗れなかったし乗った波も良くなかった。好不調もある中で不調時の対処方をもっと考えなくてはならない時期に来ているようだ。来年は必ず吹っ切れて好結果に結び付けて欲しい。米川佳祐は2本だけのライディングでスコアーを伸ばせず4位となってしまった。今年もそうだが長年に渡りトップ・ランキングを維持している実力は安定したライディングを見れば納得できる。年間チャンピオンには澤村が野田に逆転、年間3勝してその座に着いた。澤村にとってこの大会がアマチュアの最終戦となった。来年からプロサーファーとなり活動の場を大きく広げて行くことになっている。最後を優勝、年間チャンピオンと最高の結果で飾った澤村、これからもこの勢いで突っ走って欲しい。
  2015年のISU茨城サーフィンサーキットの全戦が終了した。そして、来年の参戦を予定する選手たちにとって、すでに次のシーズンが始まっている。1年間はあっという間で何て短いんだと感じる。来年のサーキット開幕もあっという間にやって来るはずだ。各自、冬の間、今以上のスキルアップを目指してサーフィン、トレ-ニングに励んでください。
  最後に、ISU茨城サーフィンサーキットユニオンの皆様、各関係各所に携わってくださった方々、ありがとうございました。

(リポート&PHOTO・石毛正昭)

大会の模様は、WEBアルバムでご覧頂けます。  

ロングボードメンクラス
RANK NAME
第一位 佐々木 一浩(NEST)
第ニ位 石崎 学(NEST)
第三位 増渕 貴志(NEST)
第四位 川面 圭(NEST)
ロングボードウィメンクラス
RANK NAME
第一位 叶多 和子(ノーススウェル)
第ニ位 安藤 直子(SSB)
第三位 斉藤 エリー(ファンタジーアイランド)
第四位 藤ノ木 梓(ロデオ)
チャレンジクラス
RANK NAME
第一位 杉村 翔悟(WHITECAPS)
第ニ位 倉持 祐哉(BLISS)
第三位 藤崎 洋介(TooFreedam)
第四位 新田 大介(TooFreedam)
オープン
RANK NAME
第一位

桑原 健太(NEST)

第ニ位 阿部 昌樹(GOODTURNSURF)
第三位 小野瀬 暁(イエローサンズ)
第四位 小沼 隆広(HOME)
スペシャル
RANK NAME
第一位 澤村 康生(DEVICE)
第ニ位 五来 潤(MST)
第三位 野田 修成(イエローサンズ)
第四位 米川 佳祐(WHITECAPS)

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