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EAST JAPAN OPEN I.S.Uサーキット第三戦

レポート


EAST JAPAN OPEN

7月21日(土)、22日(日)の二日間に及び河原子海岸北浜において、3・11東日本大震災からの復興を祈念するイベントとして「EAST JAPAN OPEN」サーフィン大会が開催された。茨城においてこの大会は、先の大洗に続き2度目の復興を祈念する大会でもあり、また、ISUサーフィンサーキットの第3戦目にも当たる。この大会に参加した選手は、東北から九州までの広範囲に及び、通常のISUサーキットとは異なり全国規模の大会となった。
初日の21日(土)は、曇り空で風は弱い北東からのオンショアながら、波のサイズは腰から肩程あり、大会としては終日、申し分ないコンディションを維持した。2日目の22日(日)も天候、波のサイズ、風向きとも前日と変わらない同様なコンディションではあったが、風が弱くブレークする波質は前日を上回っていた。大会は二日とも順調に進行された。

大会は6クラスに分けられて、各クラスともレベルの高いテクニックが披露された。ロングウイメンクラス決勝では、千葉東の岡澤柴穂がロングライディングを決めて優勝した。2位は石川から参加した前田沙紀、3位は福島の叶多和子、4位は仙台の大沼かほると続いたが、かなりの接戦であった。ロングボードメンクラスは、静岡3区の西崎公彦と秋田の松渕秀人がローラーコースターの応酬で激しく優勝を争ったが、西崎の角度のあるローラーコースターが松渕を上回って優勝した。3位は静岡3区の柴田邦敦、4位は東京の大世戸洋司となった。ウイメンクラスは、決勝で良い波を捉え、それを的確にメークした千葉南の菜花つばさが優勝した。2位には準決勝でスピードに乗った大きなラウンドハウス・カットバックを連発した福島の北郷夕翔、3位は湘南西の山田智子、4位は同じく湘南西の斉藤祐菜となった。シニア・マスタークラスの決勝はかなりの接戦となったが、湘南藤沢の堀越弘修が僅差で優勝した。惜しくも地元河原子の寺門剛は2位となったが大健闘したと言えよう。3位には千葉東の山中雅由、4位は宮城北の小笠原貢と続いた。キッズ・ボーイズクラスは予選からハイレベルな熱い戦いが繰り広げられた。決勝に勝ち上がったのは、松下諒太、山本竜平、堀越力の湘南勢と仙台の中塩裕貴。決勝は見る者を魅了するホットな戦いが展開されたが、松下が自ら時限の違いを証明するかのサーフィンを披露し他を圧倒して優勝した。2位は山本、3位は堀越と続き、そして中塩は4位に甘んじてしまった。ジュニア・メンクラスも接戦となったが、茨城南の大森南夏人が戦いを制した。大森は的確によい波を捉え、随所に高度なパフォーマンスを披露し、また安定感も伴っていた。また、2位の宮崎の児玉椋の華麗なサーフィン、そして、3位の高松海離の縦へのアプローチも強く印象に残った。4位は、大阪の大鵬翔希となった。
参加選手が全国から集まった二日間の壮絶な戦いは終わった。素晴らしい戦いだったとも言える。震災からの復興を祈念したこの大会に参加できた選手たちは、サーフィンができることへの感謝の気持ちを、片時も忘れてはならないと思う。福島、宮城、岩手にはサーフィンがしたくても、それができないでいるサーファーが大勢いることを思い起こしてもらいたい。そして、大震災のもたらした惨事を忘れないで欲しい。とにかく今、サーフィンができることは幸せなことだと切に思う。
(写真・レポート 石毛正昭)

順位表

ジュニアクラス/メンクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 大森 海夏人 茨城南
第ニ位 児玉 椋 宮崎
第三位 高松 海璃 湘南西
第四位 大鵬 翔希 大阪
キッズクラス/ボーイズクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 松下 諒太 湘南西
第ニ位 山本 竜平 湘南茅ヶ崎
第三位 堀越 力 湘南藤沢
第四位 中塩 裕貴 宮城仙台
シニア/マスタークラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 堀越 弘修 湘南藤沢
第ニ位 寺門 剛 茨城北
第三位 山中 雅由 千葉東
第四位 小笠原 貢 宮城北
ウィメンクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 菜花 つばさ 千葉南
第ニ位 北郷 夕翔 福島
第三位 山田 智子 湘南西
第四位 斎藤 裕菜 湘南西
ロングボードクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 西崎 公彦 静岡3区
第ニ位 松渕 秀人 秋田
第三位 柴田 邦敦 静岡3区
第四位 大世戸 洋司 東京
ロングボードウィメンクラス・ファイナリスト
RANK NAME TEAM
第一位 岡澤 柴穂 千葉東
第ニ位 前田 沙紀 石川
第三位 叶多 和子 福島
第四位 大沼 かおる 宮城仙台


写真 石毛正昭