I.S.U クラシック 2018年

レポート


第23回ISU茨城サーフィンクラシック さわかみ杯


 第23回ISU茨城サーフィンクラシックが、8月30日(木)から9月2日(日)の4日間、大洗磯場ポイントで開催された。
大会初日、8月30日のトライアルには、男子54名女子10名が出場し、男子14名女子2名が本選へと進んだ。茨城勢では、野田修成が本選進出を決めた。この日の天候は晴れ時々曇り、弱いオンショアで波のサイズは腰から肩くらいだった。
 8月31日は、昨日と同じ程の波のサイズで無風の中、大会はラウンド1からスタートした。ラウンド1での茨城勢は、岩淵優太、太田弥生、野田修成が次のラウンドへと勝ち上がった。次のラウンド2でも、岩淵優太と太田弥生は勝ち上がってラウンド3へと駒を進めた。ラウンド3の第1ヒートには、ローカルアマチュアシードで五來 潤が出場して健闘したが、3位で敗退した。コンディション不良のため大会2日目は、ここまでで終了した。 
9月1日の大会3日目は、雨の中、ラウンド3の第2ヒートからスタートした。波は腰から頭と昨日に比べ、若干アップしたが、風は弱いオンショアが吹いていた。茨城勢では、岩淵優太がラウンド4へと勝ち上がり、この時点でローカルシードの石崎孝行と岩淵優太、ラウンド5から出場する高梨直人の3名だけが残った。しかし、次のラウンド4では、石崎孝行、岩淵優太がともに勝ち残ることはできず、茨城の北部に在住するすべての出場者の姿が消えた。ラウンド5、ラウンド6での波崎の高梨直人は、快調な試合運びでクォーターファイナルへと勝ち上がっていった。大荒れの天気だったこの日は、男子のラウンド6までが行われた。
 最終日の9月2日は、これまでになかった、オフショアで波のサイズは胸から頭という良いコンディションで、大会はスタートした。茨城勢でただ一人、勝ち残っていた高梨直人は、クオーターファイナルのマンオンマンで、大澤伸幸と対戦したが、惜しくもここで敗退してしまった。女子のセミファイナルの第1ヒートは、勢いに乗る須田那月がハイスコアーを2本揃えて、野中美波を圧倒した。第2ヒートは、ベテランの庵原美穂が安定したライディングで高橋みなとを寄せつけず勝利した。男子は加藤 嵐、川俣海徳、大澤伸幸、田中英義がクオーターファイナルからセミファイナルに勝ち上がった。セミファイナルの第一ヒートは、若手プロの川俣海徳の勢いは止まらず、昨年のJPSAチャンピオンの加藤嵐を破る金星を挙げた。第2ヒートは、試合巧者同士のハイレベルな技の対決となったが、大澤伸幸が大きなエアーリバースを決めて、並走する田中英義を突き放し勝利した。女子のファイナルは、良い波で確実にスコアーメイクするベテランの庵原美穂が、セミファイナルまでの勢いを感じさせない若い須田那月に快勝した。男子のファイナルは、接戦となったが、終始試合の流れを掴んで離さなかった大澤伸幸が、追いかける川俣海徳を突き放して優勝した。大会終了後に行われたエクスプレションセッションでは、グッドパフォーマーには金尾玲生、ベストパフォーマァーには松本コアがそれぞれ選出された。なお、女子に与えられる特別賞のプラムすわひめ賞には、須田那月が選出された。
 以上をもって、2018年度のISU茨城サーフィンクラシックさわかみ杯は終了した。

(写真・レポート 石毛正昭)

順位表

男子

RANKNAME
優勝大澤 伸幸
2位川俣 海徳
3位加藤 嵐
田中 英義
5位金尾 玲生
小嶋 海生
髙梨 直人
高橋 健人
9位関口 真央
大音 凛太
西 修司
脇田 泰地
13位仲村 拓久未
岡村 晃友
児玉 椋
佐藤 魁

女子

RANKNAME
優勝庵原 美穂
2位須田 那月
3位野中 美波
髙橋 みなと
5位宮坂 莉乙子
川瀬 心那
7位野呂 玲花
渡辺 愛

PLUMすわひめ賞

NAME
須田 那月

I.S.U Expression Sessions

NAME
ベストパフォーマー賞松本 コア
グッドパフォーマー賞金尾 玲生

プロ合格者

NAME
川瀬 新波
吉田 雅南子
岡田 小夢希
岡村 晃友

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